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理学療法士が知っておくべきデザインの基礎

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こんにちは!Koheiです。 

 

最近免許更新に行ったのですが、めちゃくちゃ気になることがありまして・・・

講習用のスライドが異常にわかりにくい!!!ってこと。

 

書体はバラバラ、色味も統一感がなくて見にくい、不自然なアニメーションなどなどツッコミどころ満載。

デザインやレイアウトの勉強をしたことがない人でも違和感を感じるんじゃないでしょうか。

 

あと所属しているクリニックで週に1回ほど勉強会を行うのですが、

良い内容なのにスライドがわかりにくくて頭に入ってこない・・・

なんてことがよくあります。もったいないですよね〜。

 

 

理学療法士の教育過程でデザインやレイアウトの授業があるわけではないので、上手く作れないのはしょうがないんですが、

学会や症例報告などでスライドを使って発表をする機会が多いと思いますので、学んでおいて損はないでしょう。

 

今回はスライドを作る上で気をつけたいデザインの基礎中の基礎を書いていきます。

 

 

書体と文字に気をつけよう

皆さんはスライドを作る際、どんな書体を使っていますか?

スライドを作る上で一番大事なことは読みやすさだと思いますが、

読みやすさを決める3つの要素があります。

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書体を決める際はこの3つを考えてほしいのですが、

和文明朝体(可読性が良い)かゴシック体(視認性が良い)、

欧文はセリフ体(可読性が良い)かサンセリフ体(視認性が良い)がいいでしょう。

 

長文を読ませる文字量の多い書類などは明朝体やセリフ体

プレゼン用のスライドはゴシック体やサンセリフ体が向いています。

 

また、判読性を考えると和文であれば字面が大きくくびれが小さいメイリオなどの現代的な書体がいいでしょう。

欧文では、aとo、Sと5、OとCなどの似た文字が区別しやすい、Segoe UIなどがオススメです。

 

英数字が混ざる和文では可読性を高めるために、和文には和文フォントを使い、英数字には欧文フォントを使うと良いでしょうね。

 

各書体の詳細は以下を参照ください。

明朝体

・游明朝

・HGP明朝E

・MS明朝

ヒラギノ明朝Pro など

 

ゴシック体

メイリオ

・游ゴシック

ヒラギノ角ゴシック

・MSゴシック など

 

セリフ体

Times New Roman

・Calicri

Helvetica Neue

Optima など

 

サンセリフ

・Times New Roma

・Minion Pro

・Hoefler Text

・Century など

 

文章と箇条書きの原則

今からは読みやすい文章を作る上で大事なレイアウトのルールを書いていきます。

ポイントは4つになります。

1、文字の大きさや太さを変える

2、行間を調節する

3、箇条書きを作る

4、改行位置に気をつける

 

まず文字の大きさや太さですが、

文字のサイズに強弱がないと資料が単調になってしまい、内容を把握しづらくなります。

なるべくタイトルや小見出し、強調箇所を太く、大きくしましょう。 

 

サイズの目安ですが、

普通に読む文章は18〜32pt、

強調したい文字はそれ以上の大きさ

重要度の低い文章には18pt以下の小さな文字を使うといいでしょう。

 

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次に行間ですが、行間が狭すぎたり広すぎたりすると可読性が下がります。

一般的には文字サイズの0.5文字分から1文字分の高さの行間をとるのが適切です。

 

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Power Pointでは、文章を選択した状態で右クリック→「段落」→「インデントと行間隔」で、「行間」を「倍数」にして「間隔」の値を変えることで調節できます。

 

Key Noteでは、文章を選択し「フォーマット」の「テキスト」を選択すると間隔という項目があるので、そこで調節をしてください。

 

フォントによって最適な値は違いますが、1.2~1.3にするとちょうどいいでしょう。

 

 

次は、箇条書きを作る際のポイントを説明していきます。

 

箇条書きの2行目以降を1文字ぶら下げインデント(段落の始めを1文字空ける)にし、文の開始位置を揃えましょう。

箇条書きの「・」だけが外で飛び出すことで、箇条書きの項目を直感的に認識しやすくなります。

また、なるべく項目ごとにグループ化し、「・」ではなく「●」を使い強弱をつけましょう。

 

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改行位置についてですが、

人は文を読むとき、文字を一つひとつ読むのではなく単語や語句のまとまりを認識して内容を理解します。

そのため、改行によって単語が分離されると理解しにくくなります。

 

具体的に言うと、単語と単語の間や、読点などの位置で改行するといいでしょう。

また、強調箇所はぶつ切りにしないようにし、最後の行は句点(。)を含めて最低3文字はあるようが良いです。

 

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配色に気をつけよう

最後に配色について説明をしていきます。

たくさんの色を使ってしまうと読みづらくなるので、

「背景色」「文字の基本の色」「メインの色」「強調の色」の4色にするといいでしょう。 

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背景色:白

文字の基本の色:黒

メインの色:青

強調色:黄

 

どんな色を選べばいいかは、色の持つイメージで決めていいと思います。

 

f:id:kou20639:20190502073807p:plainただ気をつけていただきたいのが、明るい色は見にくいのでなるべく落ち着いた色を選びましょう。

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まとめ

今回は、理学療法士が知っておくべきデザインの基礎を書いていきました。

最低限の知識になりますが、今回書いた内容を気をつけるだけでもかなり見やすくなると思います。

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まだまだ気をつける点はたくさんあるので、少しづつ内容をアップデートしていこうと思っています。

 

もっと知りたい!っていう人はこの書籍が超絶オススメです!

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
 

 それでは、Have a good day!